山と温泉と私

山と温泉が好きな女子の日々のきろくです

あっさりとした終わり

株主総会かつ、お世話になった上司の誕生日かつ退任日。

株主総会で退任が承認された後、会社に戻ってきて終業後に夕礼を行って挨拶する、ということになっていたので、終業時間の少し前に本社に向かった。

退職日は普通、いろんな人の席に挨拶回りに行ったりするものだけど、彼は偉い人だから?それとも面倒だからかわからないけど、別にそんなこともしておらず、普通に席にいたので

「誕生日おめでとう!」

と声をかけて、終業まで10分ぐらいだけど、喋れてうれしかった。記念に写真も撮ってもらった。

特に社歴の長い人は、株主総会に出席するために有休を取っている人が多かったので、案外夕礼に集まっていた人は少なかったように思う。社長もいなかったし。

私と同じ部署の人も、本社までわざわざ来た人は私を入れて4人ぐらいだった。少ないなーw

まあ、辞める本人が大変あっさりしてる人だから「俺の挨拶を聞きにこないとは!」なんて思うようなこともないだろうし、今後仕事で関わるようなこともまず、なさそうだからね。

夕礼に先駆けて全社のMLに流していた退職の挨拶メールも、12年勤めた役職者とは思えないくらいあっさりというか、一応送っといた、的な内容だったし。

けど、メールの内容に比べたら挨拶はちゃんとしてたと思う。私は泣けたよ。

特に

「旧モバ○ル事業部の人たちには、いろいろ無茶を言ってご迷惑をかけた」

と、特別に取り上げて言ってくれたことには、驚きすら覚えたよ。全部署に対してコメントを残したわけじゃなく、旧モバ○ル事業部に対してだけだよ。

そんな風に思っていたんだ!?って。

しかし、はたして「いろいろ無茶を言ってご迷惑」というのは、どこの部分についての話だったのか、気になった。

よく考えると、別の意味で泣けてくるなって思って。

旧モ○イル事業部というのは、私自身もそこの所属だったのだけど、彼がもともと事業部長として率いていた部署で、今のうちの会社のWeb系の事業の基礎を作った部署なんだけど。

しかし、あるとき彼と社長の決断で、事業部の中で一番儲かっているサービスを、事もあろうに旧モバ○ル事業部から切り離して、別事業部として独立させることになった。別事業部の人員は、他部署からの異動や新規採用となり、旧モ○イル事業部の人間は1人も残らなかった。

そして彼は、切り離した一番儲かってるサービスのみを運営する事業部の長となり、旧モバ○ル事業部は彼に捨てられたのだ。

その後、残されたそんなに儲かってないサービスの運営で、私たちは大変苦労した。

切り離されてしまった儲かってるサービスと、連携した新しいサービスを企画しても、別事業部になってしまったものだから「こちらには連携のメリットが感じられない」とすべて断られ。

正直、いまだにその状況から脱しておらず、ずっと苦労を続けている。

もしかして、夕礼にうちの部署の人たちがあんまり来なかったのも、そんな決断をするだけして辞めていく彼に、多少の憤りがあったのかもなあと。

もちろん、今は建物が離れているというのもあるけど、そうは言っても10分もかからない場所なわけだし。もうちょっと集まるかと思ってたんだけどね。。。

私は、社員の中でも彼のことを相当好きなほうの人だと思うけど、こうやって彼のしてきたことを冷静に文章にまとめると、やっぱり

「なんだかなあ……」

と思わずにはいられなかった。

社長の方針に従ったまで、とのことだったけど、ほんとにあれしか方法なかったのかよ!と。

まるで、昔から自分の部下だった人に恨みでもあるみたいじゃん、と。

恨みでも……あったのかねえ。。。

彼が最後まで率いていた、儲かっているサービスを運営している新事業部は、ずっと安定した売上げを上げ続けていたし、社歴の短い人がほとんどということもあってか、素直に彼のことを「面倒くさくない楽な上長」として慕っている人がほとんどのようだった。

私にもそんな頃があったんだけどな……。

なんだかうらやましかった。

最後に

「彼氏ができてもずっと好きだから、いつでも誘ってくれてかまわないから!」

と言って握手してもらった。

「わかりました」と言って笑っていたけど、別に誘われることはないだろうけどね。。。

その後、本社のエントランス前でLINEのメッセージを返していたら、彼が普通に現れて、普段帰るときと同じ感じで

「おつかれ!」

と手を振ってさっさと帰っていった。

ここに現れるなんて思っていなかったし、驚いてとっさに

「おつかれ!」

と同じように返してしまったんだけど、大変お世話になった上司への最後の挨拶が「おつかれ!」になってしまった。どうなんだろうか。。。